原田秀雄の不動産情報その14
原田秀雄です。
今日もシリーズ化した不動産情報を調査しました!
RC造(鉄筋コンクリート)って遮音性は抜群?
よくRC造(鉄筋コンクリート)またはSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート)は遮音性があると思ってる方が多いです。
本当にRCやSRCであれば遮音性が高いのでしょうか?
家賃の相場より高いもの、安いものでどんな違いがあるのか、その観点から調査してみました
家賃相場より高い賃料のRC物件
おそらく皆さんが希望されているRC造(鉄筋コンクリート)はこういう作りのものだと思います。隣の部屋との境にある壁面(界壁と言います)もRC造(鉄筋コンクリート)で作られている物件です。
上下階の音はもちろんのこと隣の部屋の音もしっかり遮音するタイプのお部屋です。平均的な相場の1.5倍から2倍ほどするマンションであれば、かなり素晴らしいつくりになっていることが多いです。
家賃相場より安い賃料のRC物件
家賃相場よりも安い物件では、木枠やアルミフレームに石膏ボードを貼り、その上に壁紙を貼ってあるようなものが隣の家との壁に使われていることが非常に多いです。本当にひどいところだとRC造(鉄筋コンクリート)といえど隣の部屋の深夜のTVの音なんかも聞こえてきます。
RC造(鉄筋コンクリート)といえど隣の部屋との壁がコンクリートの壁ではないというのがポイントです。材料費で考えたら圧倒的に石膏ボードのほうが安いのでこういうところで建築費を抑えているのです。これでは遮音性を求めているのでRC造(鉄筋コンクリート)にした意味がほとんどありません。
隣の家との壁が構造体なのか石膏ボードのみなのかは不動産屋ではわかりません。
そこまでの壁の厚みのような建築図面の情報というのは不動産屋にはおりてこないからです。
実際、現地に行って壁を叩いてみたり、ベランダに出て隣の家との壁厚から考えるしかありません。RC造(鉄筋コンクリート)だからといって遮音性が高いわけではないということを理解しておいた方がよいでしょう。
なるほど…
安い物件はやっぱりそれなりの理由ってあるもんですね!
ただ、安いから全部悪いって訳でもないので、慎重に選びたいですね。
原田秀雄の不動産情報でした。